9月に入りましたがまだまだ、まだまだ暑いですね。台風の影響で湿度も高く
今年も短い秋🍁になりそうです。秋は長い方がいいなぁ。
前回は骨の分厚さや硬さで麻酔が効きにくくなるお話しでしたが、今回は痛みが強い時や
患者さんの心理状態によって麻酔が効きにくくなる。 というお話しです。
歯が痛すぎて夜もなれなかった、とか痛みで何回も起きた、という経験をされた方もおられると思います。
もうなんとかして歯医者に行くしかないヤツです。コレを経験された方々はもうよくご存知のはずですが、
痛みの強い時は麻酔は効きにくいのです。理由は、めっちゃ痛い所では急激に炎症が広がっていて
この場所は酸性になっています。麻酔薬はアルカリ性ですので、この作用が中和されてしまい
効果が薄くなってしまうのです。 また体は『えらいこっちゃ』と血を集中させて治しにかかるのですが、
血流が増えて麻酔薬がこの場に留まらなくなるのです。
以上が痛みが強い時に麻酔が効きにくく理由となります。 さて次は心理状態によっても麻酔が効きにくくなる
お話しです。過去の治療でトラウマのある方や、何年目かの受診でめっちゃくちゃ緊張されている患者さんも
少なくありません。色々なことに敏感になっていて全身の筋肉に力が入り物音にも敏感になっています。
麻酔をさされる痛みにも敏感で、歯医者の削る音だけでも痛みを感じます。音で本当に具合が悪くなるんです。
まるで酒屋さんの前を歩くだけで酔っ払うように、、、です。こうなると麻酔は効きません。
上記の方々はそもそも痛みがあるから歯医者に来てますから、痛みが強い時に麻酔が効かないことも重なり
よけいに全身に力が入って敏感になって麻酔が効かなくなります。
今回は麻酔が効かない理由を2回に分けて解説しました。やはり治療というのは患者さんと術者の
信頼関係の上に成り立つものだと改めて感じております。身体が柔軟に対応して麻酔が効いてくれるには
この信頼関係によって安心感をもって頂いてこそ、だと思います。 まだまだ精進してまいります。