9月1日にひろた歯科クリニックは14年目をむかえる事ができました。
色々な事を経験して、開業当初とは医療を取り巻く環境さえ変わってきましたが、
時代の流れに柔軟に対応して、未来に夢中になとうと思います!!
さて本題です。歯医者さんで麻酔が全く効かない経験をされた方はおられるでしょうか?
全く効かない…という経験です。私が治療している中でも年間でも2名くらいはおられると思います。
今回は2回に分けてその理由をお話しします。
まずは下の日本歯科麻酔学会からのわかりやすくした文章をお読み下さい。
『患者さんの体質により局所麻酔薬の効果が影響を受ける事はありません。しかし、歯や歯茎に強い炎症がある場合、骨が硬く麻酔の注射が浸透しにくい部位、下の奥歯、膿が溜まってる部位などでは局所麻酔薬の効果が十分に得られない場合があります。また治療中に痛みを繰り返したり、患者さんの緊張が強い場合なども痛みに対して敏感となり、麻酔の効果が得られにくくなる事があります。』
この通り特に下顎の奥歯は、骨格がしっかりとしている私なんかも麻酔が効きにくいんです。
私達歯科医師は歯🦷に麻酔を効かせるために、その歯の根元を目がけて顎の骨に麻酔をうちます。
当然骨は硬く麻酔の針は弾き返されますが、できるだけその場所で根元に効くようにうつのです。
だから骨が分厚いと麻酔が効きにくくなるんです。
人間誰でも下の奥歯が最も骨の分厚い場所となる為に効きが悪い場所となります。
今回は麻酔が効かない理由を解剖学的に解説しました。
次回は痛みが強い時や患者さんの心理状態から解説していきます。